姉系プチコミック
1月号 12/5(木)発売
★「今宵もお待ちしております」×
プチコミック1月号「どうしようもない僕とキスしよう」
つながる表紙
※紙版のみ
★北川みゆき名作カラー ver.姉プチ
★北川みゆき40周年の軌跡
★北川みゆきロングインタビュー
(インタビューの続きが ココ▼ で読めます!)
★代表作「せいせいするほど、愛してる」試し読み
プチコミック
1月号 12/6(金)発売
★「どうしようもない僕とキスしよう」×
姉プチ1月号「今宵もお待ちしております」
つながる表紙
※紙版のみ
★北川みゆき名作カラー ver.プチコミック
★超豪華アーティスト、声優、作家陣による
40周年お祝い寄稿
★「魔女は二度喘ぐ」第1話・「真夏のエデン」第1話・「嘘、ときどき微熱」第1話・「みだらな熱帯魚」第1話・「その男、運命につき」第1話の試し読み
※デジタル版のみ
コミックス
12/10(火)同時発売
「今宵もお待ちしております」 5
「どうしようもない僕とキスしよう」 10
通販サイト「COMIXYZ」にて
40周年記念グッズを発売中!
直筆サイン入り複製原画全4作品
キャンバスアート全7作品
イラストステッカー全8作品
コミックスミニブロック全8作品
[期間限定]北川みゆき先生グッズ
2,000円(税込)以上を含む
1会計につき、
L判ブロマイドを1枚プレゼント!
(全8種。ランダムでのお渡しとなります。)
通販サイト「COMIXYZ」へジャンプします
12/10(火)~22(日)
紀伊國屋書店 新宿本店にて
記念イベント開催!
★超貴重な生原画や複製原画の展示
★「今宵もお待ちしております」「どうしようもない僕とキスしよう」サイン入りコミックス発売 ※数量限定
★40周年記念グッズを実際に見て購入できるグッズ展示
★会場内のグッズ or 書籍をご購入の際、2,000円(税込)ごとにイラストブロマイドをプレゼント!
(全7種。ランダムでのお渡し。数量限定、なくなり次第終了。)
「紀伊國屋書店」サイトへジャンプします
で12/1(日)より
記念イベント開催中!
超名作の数々が期間限定無料で読めちゃう
特別企画です!!
あのこに1000%12/1~8まで 2巻無料
ぷりんせすARMY12/7~15まで 4巻無料
亜未!ノンストップ12/1~22まで 4巻無料
東京ジュリエット12/12~25まで 5巻無料
罪に濡れたふたり12/12~31まで 6巻無料
せいせいするほど、
愛してる12/19~31まで 3巻無料
どうしようもない
僕とキスしよう12/1~25まで 3巻無料
今宵もお待ちして
おります12/5~25まで 2巻無料
登録者限定で
もっともっと無料になるキャンペーンも!
「フラコミlike!」サイトへジャンプします
姉系プチコミック1月号の40周年記念インタビューに入らず、泣く泣く見送ったパートを特別にお届けします。文字数の制限がないため、インタビュー中に北川先生のうたれた相づちなどを本誌と比べて少し多めに残しています。優しく語ってくださる北川先生の雰囲気もより伝わるかと思いますので、そちらもあわせてお楽しみください♡
『罪に濡れたふたり』の
源泉とは
編集部(以下、編) 『罪に濡れたふたり』の中で、香純と由貴が実は血が繋がっていないんじゃないかというフラグはたてられましたね。でも本当に姉弟で。これは本気だぞと。
北川みゆき先生(以下、北川) そうそう。作中でありましたね。
編 北川先生の姉弟ものへの熱意の源泉を知ることができた気がします。
北川 源泉が、ここにね。ずっと『東京ジュリエット』を描きながらもやっぱり、そこをトライし続けてたんですね。本当に血が繋がった姉と弟の話を。そして大人っぽいものを描きたいなとも思っていて。なので『罪に濡れたふたり』では初めて大学生ヒロインにしました。
編 年下の相手の男の子が多いっていうのは、読み切りなどでもありましたよね。
北川 うんうん。あったと思います。『東ジュリ』や『亜未!ノンストップ』は年上や同級生ですね。連載だと年上男子が多いです。『あのこに1000%』は幼なじみで年下でしたが。
編 『罪に濡れたふたり』は久しぶりに年下だったんですね。
北川 そうですね。読みきりでは、年下を描きたい欲も晴らしてたみたいで。当時の少コミでというわけではなく、なんとなく世間的にも年上男子が当たり前、というのがあって。あとは同い年とかだった気がします。今はもう年下当たり前ですけど。
編 きょうだいものでも、『罪ふた』も『どうしようもない僕とキスしよう』も姉と弟ですね。
北川 私の中で、兄はないんですよね。兄がいるので。弟は自分にいないのでアリで。
編 もう絶対に兄と妹の組み合わせはないんですね。
北川 そうなんですよ。兄萌えの否定ではなく、私には全然ないということですね。だから、きょうだいであればいいんじゃなく「姉と弟じゃないと」なんです。
北川作品の
キャラクターについて
編 北川先生が描かれた作品の中で付き合うなら誰ですか?
北川 ぜ、全員違う…かな(笑)。
編 全員違いますか(笑)。じゃあ、結婚するなら?
北川 えー。。。じゃあ、『罪ふた』の和樹!和樹とは楽しく暮らせると思う。
編 読者の中にはヒーローも好きだけどヒロインみたいになりたい!という声も多いです。『せいせいするほど、愛してる』の未亜は化粧品会社・ロワールで働く描写が丁寧に描いてあります。他の作品もそうですが、北川作品のヒロインは、職業も詳細に決めてありますよね。
北川 それはたぶん、自分自身がお仕事ものを読んだり見たりするのが好きだし、自分もそうありたいっていうのがあるんだと思います。ちゃんと描きたい、と思いますね。『せいせい~』も当時、化粧品メーカー2社に取材に行かせていただきました。
編 北川さんが、北川作品のヒロインになるとしたら誰がいいですか?
北川 みんなしんどい恋愛ばっかりしてるもんな~(笑)。私自身がそれをシンプルに、一筋縄ではいかない恋愛を描くのが好きなだけなんですけど。そしてその時々の、好きとか憧れのエッセンスを全部入れていますね。『東京ジュリエット』のみのりは、確かにあれくらいこう元気に気が強くいけたら憧れるなっていうのは、ありました。
編 『どうしようもない~』で描きたかったことは描ききって終えられそうですか?
北川 はい。途中、もうちょっと私が上手くできて、もっと読者を引っ張りながら楽しませる事ができたら良かったんですけど。でもなんとかここまで辿り着けたので。
編 最終回も、見えてきましたね。完結後は、他のメンバーの番外編などはお描きになられたりしますか?
北川 友里とトッキーの恋愛はもう、うん、良い感じなので描かないかな。 タカオとか、香平の恋愛とかも、割愛したというのはありますけれども、今のところ描く予定はなくて。私の基本スタンスが、オファーをいただいたら「やります!」というタイプなので。自分から能動的にっていうのは、姉弟モノ以外はないですね。だから『気まぐれ~』シリーズもオファーをいただいたので、って感じです。
(編注:ということで、感想やリクエストがございましたら、お手紙を編集部へ遠慮なくどんどんお送りください♡)
戦友・林原めぐみさん
との関係
編 「北川先生が描いていらっしゃるから小学館やプチコミックで描きたい」という作家さんがいっぱいいらっしゃいます。
北川 えーありがたい。本当ですか、ありがたい。みんないい子いい子。
編 プチコミック2025年1月号の40周年記念企画でも、20名以上の方がご寄稿くださいました。そして今回はテレビCMも制作させていただきます。そちらにはご友人の声優・林原めぐみさんがナレーションと更の声を演じてくださいますね。
北川 ありがたいです。本当に、めーちゃんの存在は大きいですね。同い年で。たぶん彼女の芸歴も40年ぐらいなのかな。本当にプロ中のプロ。私よりも全然、ノイズを気にしない。そういうところも尊敬していて。「作品(と作者)と現場が納得することが一番大事だ」って、全身全霊で役に集中しています。過去にドラマCDで拙作のキャラを何人か(亜未、みのり、香純)演じてもらったことがあって。今回のCMの更のひとこともそうですが、彼女の中での解釈が私が気づかなかったキャラの横顔を捉えていたりするんです。「くっそう、最高だな」とニヤけます。刺激になる、と言ったら手垢のついた言い方ですけれど「彼女に対して恥ずかしくないように頑張らないとな」っていうのは思っています。これは内容云々のお話ではなく、姿勢の話ですね。作品に向かう姿勢として一生懸命頑張る。その先の「まだまだ、もっと」を頑張らせてくれる存在です。めーちゃんと「私たちの関係ってなんだろうね」という話をしたことがあるんです。友達?親友?どれも違うなって。そしたら彼女が「戦友」って言って。うん、それなっていう感じでした。大事な存在ですね。
漫画家・北川みゆき
編 北川先生でも、時には息が上がったりすることはありますか?
北川 上がってますよー!本当に頭もひざも抱えて床でゴロゴロとかしてます。足りない事ばっかりなので。でも自分が息が上がってる時に休んでいたら、そうしてる間に、まわりの誰かが進んで行くんだなって思うと、それもまた悔しいんですよね。
編 すごく負けず嫌いなんですね。
北川 そうなんですよ。何年も前ですけれど、突然40ページの前後編をいただいたことがありました。その時は「ちょっとスケジュールが厳しいな。でも私がこれを断ったら、誰かがやるのかな」って思ったら、「やります」って言ってしまったことがあって。そしてまた、自分の睡眠時間を削ってしまうという。なので、息が上がる事は全然ありますよ。でも同時に悔しいという気持ちも持っていて。悔しいって、大きなモチベーションですから。最終的に残るのはそっちの気持ちですね。ヘコみもするし、落ち込みもするし、膝も抱えますよ。ただ、とにかく足りない事だらけだっていうのは自覚しないと、っていうのはずっと思っています。ポジティブな意味で負けず嫌い。足りない事を自覚しないと負けちゃうので。まず自分に。
編 外から見たらもう北川先生は完璧、って思っちゃうのですが。
北川 全然です、全然ですよ。自分に満足するのが一番怖いです。満足すると終わっちゃうから。確かに自分に満足できたら、それはそれでたぶん幸せだと思うんですよ。本当に満足して納得して、もうオッケーって。でも、満足しないとまたそこから何かが生まれてくるから。だから『罪ふた』も完結してから心残りができて。それが成長なのか、後悔なのかは分からないんですけれど。
編 『罪ふた』と『どうしようもない~』を単純に比較することはできませんが、描いていらっしゃる北川先生のご年齢やキャリアも違いますよね。だからそういった違いも、ご自身で楽しんでいらっしゃるんじゃないかと、拝見していて感じます。
北川 今の自分の年代でないと出せないものはなんだろう、というのは考えますね。そして年齢やキャリアを重ねた分、弱気になったり、尻込みすることも多いんですけれど。色々な物事を知っていくと、あれはダメこれもダメこれも違う、ということがわかってきてしまう。今まではそれ知らないからカロリーでやれたことが、そんな訳ないじゃんダメじゃんって先にわかってしまうようになって。そういった変化はありますね。 でもとはいえ、膝抱えていても何も進まないのでやるか、という感じですね。
編 そう思えるのがまたすごいですね。
北川 いやいや、そんなことないんですよ。一昨日でしたっけ、下絵も進んでしまっていた『どうしようもない僕とキスしよう』の展開について、違うと思ってしまって、ご連絡したかと思うのですが。もう下絵が進んでいて、内容を変更できないところまできていたんですけれど、「自分の納得のために話させて下さい」って言ってお時間いただいたことがありました。あれはお話しして良かったです。
編 藍と翠斗がようやく…という回(プチコミック2025年1月号掲載)のネームが違ったのではないか、というお話でした。未読の方もいらっしゃるので、インタビュー内で詳しくはご説明できませんが。お電話をいただいて驚きました。編集としては全然そうは思わなかったので。いただいたプロットとは違うけれど、キャラの心情・動きとしてはすごく納得ができました、とお答えしました。圧倒的に、藍と翠斗はこうする!と思えました。
北川 下絵を描きながら、ずっとずっとそこの部分の展開が気になっていたんです。そうかこっちだったのか、っていうのを思っていて。それで反省して、ごめんなさいって思ったのでお電話したんです。そしたら大丈夫っておっしゃっていただいて。ああ良かった…!!!という感じで…
編 そんなことないです。北川先生の40周年記念インタビューが掲載されるのは、2024年12月5日発売の姉系プチコミック2025年1月号です。今話していた『どうしようもない~』の回はその翌日発売のプチコミック2025年1月号に掲載されるので、ぜひ楽しみにしていてほしいですね。
北川 読んでいただけると嬉しいです。本当に迷ってばかりですよ。ヘコむし、チキンだし、気にしいですし。そして日々、学ぶことも多いです。漫画家になったばかりの頃は、知らないことばかりでした。漫画に演出があることなども。漫画家はやっぱりずっと悩んで戦っていく職業なんだな、ということを、今回お電話してまた改めて思いました。
編 北川先生は、もっと良い展開や演出を思いつかれたら、コミックスでも積極的に修正される…といいますか、ネームから描き直されますよね。
北川 そうですね。ネームの時から既に「腑に落ちてないな、でもこれが今できるベストだ」と思って描いて、やっぱり違ったっていうこともありますし。一方で「いいじゃんいいじゃん最高じゃん!」って思って描いて、あれやっぱり違うじゃんっていうのもあります。
編 大幅に変わる時もあれば、ほんのちょっとの時も。でも修正いただくと、断然こっちが良い!となる演出だったり、セリフだったり、表情だったりになって、本当にすごいなって思います。
北川 雑誌とコミックスを両方持っていらっしゃる方は比べてみても楽しいかも。じゃあここで、雑誌で読んだ方もぜひコミックスを買ってね、ということにしましょうか(笑)。